今回のタイトル「浮気の証拠になるものとは」としていますが、慰謝料請求をする場合や不倫相手に謝罪してもらう為、はたまた有利に離婚する為には浮気の証拠がなければ話になりません。初めに結論を申し上げますと浮気の証拠というのは不貞行為を推認できる証拠になります。配偶者と浮気相手が手を繋いでいるだけで不貞を働いているとは言えませんよね?では、ラブホテルに出入りしたら客観的に不貞を働いていると言えるでしょう。「○○って証拠になりますか?」とよく聞かれますので、ここでどんな証拠があったらいいのかということを具体的な例をあげながら説明していきたいと思います。
目次
■浮気の証拠となる重要なもの
浮気の証拠となるものは多くの人はLINEのやり取りなどを連想される方が多いかもしれません。実は、LINEのやり取りではほとんどが浮気の証拠になることはありません。冒頭でも書いている通り、浮気の証拠となるものは第三者から見て肉体関係を持っただろうと分かるものでなければなりません。具体的にどういったものなのかを見ていきましょう。
・ラブホテルや浮気相手宅などの出入り写真
まず一つ目は、証拠として王道中の王道のラブホテルや浮気相手宅などの出入り写真というもの。探偵に浮気調査の依頼をする場合はこの証拠を入手する為に依頼することがほとんどです。ただ、自分で証拠を撮るとなると顔や車がバレている為に入手するのが難しいという難点があります。いつホテルにいくのか?バレないか?撮影技術はあるのか?などを考慮するとプロの探偵に任せた方が安全かつ早く証拠が集まることは間違いないでしょう。
もしスマホにハメ撮りなどがあるのであればそれも重要な証拠なるので辛いかもしれませんが保管しておくようにしましょう。
・肉体関係が分かるメールやライン
肉体関係が分かるメールやラインがあるのであれば、それは重要な証拠となります。依頼者様がよく言われるのは「大好きだよ」とか「また会おうね」などの文面のケースです。確かに、証拠にはなるのですが証拠力としては弱いのです。具体的に「またラブホテルいこうね」とか直接的な肉体関係を示唆する内容であれば強い証拠となります。
・ラブホテルの領収書
領収書から不倫が発覚というのも過去何度もありました。よくあるのはオシャレで行かないような飲食店の領収書が出てくるというケースです。喫茶店でもレシートに2人と記載されてたりしますのでそれが原因で浮気調査をしたいといわれる方もいます。もちろん、そのような領収書も証拠の一つとなりますが、これも証拠力としては弱いのです。一番いいのはラブホテルの領収書なのですが、そうそう運よく証拠として出てくることはありません。
■浮気の証拠としてあったらいいもの
浮気の証拠としての能力は弱いですが、それでもないよりはあったほうがいいものはあります。また、それらがある事により浮気調査がしやすくなり強い証拠を入手できることもあります。どのような証拠なのか見ていきましょう。
・2人のやりとりのメールやラインは全てとっておく
現実的に配偶者のスマホからメールやラインを見る場合に、いちいち上で書いたようにこれは肉体関係を示唆するなとか証拠力が強いはずだとか思いながら証拠を集められる余裕はないかと思います。また、自分でこれが証拠になるだろうとか考えて集めるよりかは片っ端から証拠は集めて後でじっくり取捨選択すればいいだけですのでとりあえずガッツリ集めておく事が現実的だと思います。「家に来ないか?」とか「また誘ってね」というメールが証拠になったケースもあるようですので、遮二無二に証拠はとっておいたほうがいいでしょう。
・ETCやニモカなどの履歴
これ単体で強力な証拠となるのかと言われればなりませんが、複数組み合わせる事で証拠となる可能性が出て来ます。それこそ領収書などがあれば組み合わせて相手方と交渉する余地が出てくるのです。また、ETCなどの履歴があれば、探偵に依頼する場合も十分に役に立つ事になります。私も経験上、ETCの履歴があることにより3日中3日とも不貞を推認できる重要な証拠が撮れ、浮気相手の自宅もすぐに判明した為、短期間で全てが揃った経験があります。それほどETCの履歴は役に立つのです。
・SNSなどの記録を証拠とする
現実的に難しいと思います。まず、SNSを特定することが始めないといけませんし、いちいちSNSに浮気のことを書いている人は少ないかと思います。更に、そのSNSがその人のものだということが分からないといけませんので中々難しいというわけです。ただ、配偶者のSNSであればたまたま発見できる可能性もあるので、もし見つけ場合はしっかりと写真にとって残しておくようにしましょう。
■浮気の証拠を更に有効的にする方法
せっかく見つけた浮気の証拠を相手に言い逃れできるようにして撮影するのはとてももったいないことです。他の探偵事務所様の報告書などを見ると、どうしても言い逃れができてしまうような文章の作り方や写真の編集の仕方をしているのを見かけてしまうので、素人の方はもっと無駄なことをしてしまうのではないかと心配です。どのように証拠をとっておくことが一番望ましいのか見ていきましょう。
・スマホ自体を写るように撮影しよう
例えば、ラインで浮気相手と肉体関係が分かる証拠を見つけ場合にそれを証拠として残さなければなりません。その残し方として有効な方法は画面自体をスクショするのではなく自分のスマホなどで配偶者のスマホ自体が写る様にして撮影するのです。そうすることにより改竄の疑いを無くせるため有効な証拠になります。今の時代簡単に編集ができる時代になったため「証拠の残し方」にまで配慮する必要があります。また、他の証拠と組み合わせる事により改竄ではないという証拠にもなります。
・浮気を自白した場合の証拠
自白した場合はそれ自体が証拠となります。ただ、私に相談に来るのが以前は自白して認めていたくせに急に不貞はしていないと言い出したとか、「お前が浮気だと思っていたからとりあえず謝った」など言い訳をするのです。こうならない為にも、問い詰めて自白させた場合でも一筆書いてもらうことが必要です。後で言った言っていないという水掛け論にはよくなりますので間違いなく書面に残しましょう。書面にどういった内容を書いていいか分からない場合は弊所に相談してもらえればと思います。
■浮気の証拠とならないもの
逆に、浮気の証拠とならないものもあります。弊所に相談に来られる人の中で夜中に夫のLINEを一生懸命撮影されてて、これは証拠になりますか?と質問をもらうことがあります。中身を見てみると肉体関係を示唆するものであったということはほとんどありません。浮気の証拠とならないものは次の通りです。
・イチャイチャしたやり取り
例えば夫のスマホに「大好きだよ!」などのやり取りがあったとしてもそれらは証拠にはなりません。また、似たような事例で一緒に出掛けてたという事が分かったとしてもそれらも証拠にはなりません。冒頭でも書いた通り不貞を働いたという証拠が必要になります。
・違法な手法で集めた証拠は証拠にならない
違法な証拠収集の為に証拠にならない可能性はあります。と、このような記事を見かけることもありますが、外に行けば交通事故にあう可能性もありますし、外食すれば食中毒にあう可能性もあるわけです。可能性の話をしていたらキリがないわけで自分や子ども達を守る事はできません。また、実際には携帯のGPSを使った証拠集めが著しく反社会的であるとは言えないとして証拠として認められたケースもありますし、こっそりボイスレコーダーを車に仕込んだケースでも証拠として認められています。それが裁判所判断ですので自信をもって証拠を集める事が大切です。もし、浮気をした配偶者や浮気相手が違法な証拠だと言ってきても堂々としていればいいのです。
■まとめ
浮気の証拠として具体例を出しながら説明しましたがどうでしたか?ようするに第三者からみても「肉体関係がある」ということが分かればいいのです。一緒にご飯行った領収書があるだけでは、肉体関係があったとは証明できません。「また遊び行こうね」程度のメールを発見したとしても肉体関係を証明する事はできません。具体的に肉体関係を証明するために私たち探偵はラブホテルの出入りを撮影したり、浮気相手の自宅の出入りを撮影したりするのです。また調査の過程で手を繋いだり、キスをしたりしれくれれば更に強い証拠となるということです。浮気について困っているということであれば、いつでも福岡探偵事務所に相談下さい。