お金を貸して逃げられたときの対処法

 

お金を貸して逃げられたという金銭トラブルの相談は浮気調査の次に多い相談といえます。福岡探偵事務所に来られる相談者の方は、ほとんどが借用書がない状態で中には債務者がどこに居るかさえも分からないという方もいます。そこでその債務者の住所を特定してほしいという依頼や、債務者の勤務先を特定してほしいという相談がくることが多いのです。ここでは私が相談をよく受ける内容や、その対策、そしてそのパターンなど書きますので参考にして頂ければと思います。

 

■お金を貸してという理由

・欲しいものがあるから貸して

あまりにも幼稚な理由なのですが意外と多いのです。欲しいものと言っても二つパターンがあり「限定物で今しか買えない」「生活上どうしても今すぐ必要」というものです。限定物という理由は説明不要だと思いますが、今手に入れなければ一生手に入らないからという理由です。生活上必要なものとは冷蔵庫や洗濯機など、一応の必需品で、今度の給料日に返すなど言い借りることが多いようです。ツワモノは単純に「あれほしい、これほしい。」という方法で貸してもらうようですが、そのような相談はあまり聞いたことはありません。

 

 

債務者の居所特定

 

 

・引越しを理由に

引越しを理由にしてお金を貸してしまったという人は結構な割合でいます。引越しとなると50万~80万くらい掛かりますので一気にお金を貸すことになります。借りる側が悪意をもっているとするならば、引越しという理由なら一気にお金を借りる事ができます。また、引越しする理由も「親から暴力をふるわれているから実家を出たい」とか「最近、家の周りに不審者がいるから引っ越したい」とか言われれば協力したくなってしまうものです。欲しいものがあるからという理由とは違い何とかしてあげたいという心理が貸す側に強くはたらきます。また、引越し代金の他にも家電や消耗品なども必要になってきますので、100万円を超える場合もあるでしょう。

 

 

・光熱費等の小さな金額

光熱費が今払えなくてちょっと貸して欲しいという1万円前後くらいの積み重ねで大きく膨らんだというパターンもしばしば見受けられます。上の二つのようなパターンでないので1万円弱くらいならいっかという軽い気持ちで貸すことが多いようです。ただこれは「借り癖」がついているような事も多く、毎月のように借り、他のものについても簡単に借りようとします。また貸す回数が単純に増えるため、貸した金額が分からなくなったりと、いつまにか数十万円貸していたということにもなりかねません。

 

 

■お金を返して逃げられた場合にする事

・メールやラインで請求しよう

まず前提として借用書がないということで話します。というのは、相談に来られる95%の人は借用書をとっておらず信用のみでお金を貸しているからです。そこで問題になるのはお金を貸したという証拠がないということ。振込みしたので貸したという証拠ありますよ!という方がたまにいますが、貸したという決定的な証拠にはなっていません。相手が「借りたんじゃなく貰ったんですけど。」と言われれば振込みの明細が紙切れになってしまいます。そこでメールで「いつになったら○月○日に貸した○○万円返せますか?」と送信し、「次の給料まで待ってください」とか「ボーナスまで待ってください」などの言質をとるようにしてください。

 

 

・電話での請求の効果

私は電話での請求はあまりしないほうがいいと思っています。というのは電話でやり取りしていると感情的になってしまう可能性もありますしメールと違って証拠が残る訳でもありません。もし、どちらか一方が感情的になってしまい喧嘩になったら連絡がつかなくなるということもあるでしょう。また「○○日に振り込みます」と言っていたのにもかかわらず、結局振り込まれないということもあるかもしれません。その時に証拠がないので結局意味がないということにもなります。

 

 

・直接会って請求する場合

顔を見て話せる為、相手が返す意思があるのかどうか一番分かるかと思います。この時にどういう形で支払っていくのかと言うことを話し合い借用書を交わすことが必須です。また、一部でもお金を支払ってもらうように話を進めることも重要になります。極端な話、100万円のうち1000円でもいいので返してもらえれば少し進展したと言えるでしょう。その際に領収書を必ず発行し、残高を内訳に記載したりし、第三者から見ても一部弁済したんだなと分かるようにしてください。ちなみに、弊所では借用書作成も行っていますので、作成方法が分からない場合はお問い合わせ下さい。

 

 

■お金を貸して逃げられた時には探偵に依頼する

・連絡もつかない、居場所も分からない

お金を貸して連絡はつくが、返金を要求すると連絡が遅くなったり、こなくなったりというケースもあります。また、居場所が分かっているのであればいいのですが、居場所さえ分からないということもよく受ける相談のケースです。時効自体は10年ですので心配する人は少ないでしょうが、時間が経てば経つほど発見が難しくなると言うのは事実です。まずは居場所を掴む事が絶対的に必要で、必ずおさえておきましょう。探偵に所在調査をすることにより発見できる可能性があります。

 

 

・勤務先を特定しておく

貸し金を本格的に回収するときに勤務先を抑えておくと交渉もしやすいですし、現実的に回収しやすくなります。公正証書や判決書があれば差し押さえもすることが出来ますので勤務先を特定しておくことは有効です。もし、引越しをしても勤務先はそのままということもよくありますので、逃げさせないという意味でも勤務先を知っておくと何かといいでしょう。この勤務先特定も大抵の探偵は依頼を受けてくれると思います。

 

 

・内容証明を送ろう

債務者の居場所を掴んだら内容証明を送りましょう。これは自分で送ることは出来るのですが、弁護士又は行政書士に書類作成をお願いした方がいいと思います。というのは、士業に作成の依頼をしておけば職印という印鑑を内容証明に押すため、相手へのプレッシャーが増える事になります。また、お金をかけて士業を雇い本気でお金を返してもらうという意思も見せることができるため、本気度が伝わります。内容証明作成だけの依頼であれば費用もそんなに掛からない為、士業への依頼をオススメ致します。一番いいのは探偵兼行政書士の事務所に依頼するのがいいでしょう。

 

 

■福岡探偵事務所が金銭トラブルで出来る事

・借用書の作成

弊所には行政書士が在籍していますので借用書の作成が出来ます。上の「直接会って請求する場合」に書いていますが、相手が支払う意思を見せたときに契約書にサインしてもらうということは必須です。また、そのような状況のときは相手もサインしない訳にはいかないでしょうから、すんなりサインに応じると思います。念のために相手が感情的になったら面倒なため、話し合い時にはスマホなどで会話を録音しておくようにしておきましょう。

 

 

・居場所の特定、勤務先の特定

居場所が分からない、勤務先を特定してほしいなどの依頼も受け付けることが出来ます。お金の貸し借りをしているという関係性上、債務者の情報が全くないということはないと思います。名前や出身地、趣味や大体の居場所など様々な情報から調査方法を考え居場所を特定していきます。勤務先を知っているのであれば自宅は簡単に割り出せますし、自宅を知っているのであれば勤務先は簡単に特定できます。勿論、双方の情報がない場合でも調査は可能です。

 

 

・内容証明の作成

内容証明も弊所では作成できます。内容証明を作成することにより相手へプレッシャーをしっかりかけましょう。もし、それまでに全くといっていいほど証拠がないのであれば内容証明の書き方も工夫が必要となります。もし、証拠も無いのに「法的措置を検討する。」とか書いてしまえば相手も硬直し返金しなくなることも考えられます。まずは経緯等を詳しくヒアリング致しますので、それを基に内容証明の文案を考えます。

 

 

■まとめ

お金を返してくれないというトラブルは身近なトラブルだと思います。数千万円お金を貸して返してくれないという相談も受けたことがありますので、多額なケースも結構あるのだと実感します。ただ、お金を返してくれないという金銭面の部分ではなく、困っているから助けたのに裏切られたという精神面の部分でも腹が立つのではないでしょうか?弊所では居場所特定から内容証明作成まで行えますので相談がしやすいかと思います。まずは、どんな状況でどんな情報をもっているのかを弊所にご相談下さい。