探偵が行う張り込みの期間や決め方は?

 

浮気調査や素行調査といった調査の手段として行うのが張り込みです。朝から張り込み、夜まで全く動き出さないというケースもある為、十数時間張り込むこともあるのです。ある程度動きが予測できる場合でも数時間張り込むことは当たり前で、探偵生活の中で最も多い時間が張り込みと言っても過言ではありません。本記事では、探偵が行う張り込みについて、どのような方法でどのような期間実施し、その料金、決め方、そしてコツなどを書いていきます。

■探偵が行う張り込みついて

探偵が行う張り込みは探偵業法に則ってやります。以下、探偵業務の定義を法律から抜粋しております。

(定義)
第二条 この法律において「探偵業務」とは、他人の依頼を受けて、特定人の所在又は行動についての情報であって当該依頼に係るものを収集することを目的として面接による聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の調査を行い、その調査の結果を当該依頼者に報告する業務をいう。

 

これを見れば分かるように、探偵業務は依頼者から特定人(浮気調査であるならば夫や妻)の行動について、実地で張り込みをする事と定義されています。

 

なので、張り込みをしても違法じゃないのか?プライベートを侵害しているのではないのかと不安に思われる方がいますが、法律で業務として認められているので違法ではないということです。勿論、張り込みする事が許されているからと言って、私有地にて張り込みをするのは別の法律で罰せられます。浮気相手の自宅に不法侵入してコッソリ撮影するなんてのは当然不法侵入で犯罪です。

 

張り込み車両

 

 

・張り込み期間はどのくらい?

妻・夫の浮気調査の場合、配偶者なのでおおよその動き出す時間帯は分かる為、張り込みに時間を多く消費することはありません。ですが、浮気相手の勤務先特定といった場合は何時から仕事か分からない為必ずその時間帯に現れるという保証はないのです。こういった場合でも弊所では事前調査をしますので、現地に見に行き在宅状況の確認等をし推測をたてていく事が可能となります。浮気調査の場合は3日~7日くらいの張り込み期間になる事が多いです。勤務先特定の場合は1日~3日くらいになるでしょう。

 

もちろん、張り込み期間が3日だかと言って、3日間ずっと72時間張り込む必要はありません。そこも含めて事前情報であったり、事前調査等で決めていくことになります。情報がなければないほど調査期間が長くなるケースもあります。

 

 

・長期間の張り込みになるメリットとデメリット

時間が長くなればなるほど料金が高くなるのが一番のデメリットでしょう。成功報酬という手もありますが、報酬制は元が高く設定されていますので、どちらにせよ調査費用が高くなります。

 

張り込み時間が長くなればなるほど対象者の行動を把握することが出来るので、それはメリットかもしれません。ただ、浮気調査で必要なのは対象者の行動よりも、浮気の証拠ですよね。その為、どのような調査方法をとって合理的に調査を進めていくのかが大きなポイントとなるのです。

 

 

・探偵の張り込み料金について

探偵の張り込み料金は1時間1万円以上が相場になります。

 

なので、全く無意味な調査をし続けると無駄な時間ばかり消費し結果が得られなくなるばかりか調査費用が高額になります。調査費用を抑えるコツはとしては意味ある調査方法で合理的に進めていくことです。例えば、浮気調査をする上で、最初はどのような動きをしているか分からない事がほとんどです。ラブホテルに行っているのか、浮気相手の自宅に行っているのか、そもそも相手も既婚者かもしれないとか・・・。

 

そのようなとこから浮気調査をスタートさせるのですが、調査をしていくうちにラブホテルを使うのではなくて浮気相手の家にしょっちゅう行っているという事が分かったりしてきます。そうすると、不要な調査部分を切ることができます。例えば、対象者(夫や妻)を自宅から尾行する必要がなくなる訳ですね。何故なら、浮気相手の家に行く事が分かっているのですから、浮気相手の家の方に張り込んで出入りを撮影すればいいのです。

 

もちろん、出入りの他にも撮影するポイントもありますが話がズレますのでここではあえてふせます。上記のケースであれば対象者の動きのほとんどが、依頼者の家→浮気相手の家→どこかにお出かけ→浮気相手の家→依頼者の家という流れだったり、依頼者の家→どこかで浮気相手と合流→お出かけ→浮気相手の家→依頼者の家というパターンです。一番欲しいのは浮気相手宅に出入りする映像ですので、浮気相手の家で張り込むことにより調査時間をカットすることも可能になる訳です。

 

探偵としては長時間調査をしたほうが売り上げに繋がるわけですが、依頼者の事を考えると、とことん合理的に調査方法を考えてくれる探偵事務所を探すべきでしょう。探偵費用は調査員の人数や調査時間で決まってきますので、無駄な調査をしない探偵を探すことが低料金で結果を出してくれる探偵事務所になります。(オススメ記事:浮気調査の費用相場と安くする方法【令和版】

 

 

・探偵が張り込む時に気を付けていること

自宅の周辺にずっと立っている人がいたら怪しいですよね?笑

 

怪しくないよう張り込みポイントを探すのも事前調査のうちになります。ずっと一定の場所にいないように複数の張り込み位置を見つけ出します。長く探偵をやっていると、思いつかない場所も発見できるようになり勘も働くようになります。現れる時に撮影できる張り込みのポイント、入って行くときに撮影できる張り込みのポイント、車を駐車するときに撮影できる張り込みポイント等々、いろんな状況を踏まえて張り込みのポイントを抑えていくことが大切です。

 

また、依頼者の方は自分の夫や妻にバレないかと気にされる方が多いですが、探偵としてそれを配慮するのは当然ですが、周辺住民に通報されないかという事も注意して張り込みを行います。

 

 

■自分で張り込みをするのは難しい

探偵に依頼すると料金が発生するし、うちにはそんな余裕はないと考えられる方も多いかと思います。ただ、自分で張り込みをするのは思っているよりも難しいです。なぜ、難しいのかという事を説明します。

 

 

・張り込みは長時間になる

張り込みは長時間になる事が多いです。1時間や2時間で対象者の動きがあれば早い方で、6時間12時間張り込むことも珍しいことではありません。長時間にわたり、周囲に怪しまれることなくずっと同じ場所で張り込む忍耐力があるでしょうか?探偵は離職率が高いのですが、そのほとんどがこの長時間の張り込みに耐えられないからです。

 

 

・顔が分かってるのでバレる

依頼者の方でも自分でやろうとしてバレたという話をよく聞きます。そりゃそうだという話で、夫婦だから顔見たらすぐに分かります。遠くに張り込めばバレないんじゃないかと考えられる方いますが、意外と遠くでも雰囲気で分かります。しかも、張り込んで夫や妻が現れたとしてもそれを尾行しなければなりません。もし、バレてしまったら警戒心が強くなると同時に、それを理由に夫婦関係がギクシャクしはじめます。

 

 

・調査の機材を持っていない

探偵は深夜でも映せる夜間カメラを持っていますし、昼時にも使うカメラを複数台準備しています。カメラがないと浮気の証拠を撮ることができないので、そこから準備するハメになります。

 

■まとめ

探偵は張り込み一つとっても徹底的にあらゆる状況を考えて張り込み場所を考えます。駐車するときも真っ直ぐ綺麗に停めることが大切なように小さなコツがいくつもあります。自分達でやることを否定はしませんが、まず相談だけしてみることをオススメします。相談料をとる探偵事務所はないと思いますので、一度話してみて決めた方がいいのではないでしょうか?一生に一度あるかないかの選択で、面倒がらずに相談して頂きたいです。

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