詐欺被害にあった場合の調査

 

まさか、自分が詐欺にあうなんて思わなかったと皆さん言います。詐欺にあったことに気づくと目の前が真っ白になりテンパってしまいます。このようなトラブルは交通事故のようにいきなりなので、対処の方法が分からず泣き寝入りする事が多いでしょう。詐欺の種類は、特殊詐欺とそれ以外の詐欺とで分けることができます。

■特殊詐欺の種類

特殊詐欺とは、犯人から電話や封書で家族や役所の職員などを名乗り被害者から現金などを騙し取ることです。皆さんの感覚では特殊詐欺のほうが一般的に感じるかもしれません。オレオレ詐欺や還付金詐欺というのはニュースでもよく見かける言葉です。
 

オレオレ詐欺

家族のフリをして電話をかける詐欺のことです。「オレだよ、オレオレ、お金が急に必要になった。」等といい口座に振り込ませます。

 

 

預貯金詐欺

警察官を名乗り「口座が犯罪に使われているので、キャッシュカードを交換してください」とか、税務署職員を名乗り「医療費の払い戻しがあるから、キャッシュカードの確認や取替の必要がある」と言い、キャッシュカードを騙し取る詐欺です。

 

 

架空料金請求詐欺

スマホに「無料期間が過ぎ退会手続きがされていません」とか「料金未納」とか、延滞料や退会料などの項目で高額な料金を請求する詐欺です。

 

 

還付金詐欺

名前の通り年金事務所等の職員を名乗り、「保険料の過払いがあるので、お金を受け取れます」という内容の電話をかけてきます。しかし、巧妙に犯人が被害者を指示し犯人側の口座にお金を振り込ませます。

 

 

融資保証金詐欺

融資するために「保証金が必要」などと言って、金銭を奪う詐欺です。

 

 

金融商品詐欺

価値がない物品や未公開株を儲かると思わせて金銭を騙し取る詐欺です。

 

 

ギャンブル詐欺

ここのパチンコ屋のこの台番に座れば必ず勝ちますのように宣伝し、登録料や情報料といい金銭を騙し取る詐欺です。

 

 

交際斡旋詐欺

女性紹介しますというメールを送り付け、それに申し込んだ人に対し登録料といい金銭を騙し取る詐欺です。

 

 

キャッシュカード詐欺

警察等を名乗り「キャッシュカードが不正に使われているから使えないようにする」といい、他のキャッシュカードとすり替えて盗む詐欺です。

 

 

その他の特殊詐欺

上記に該当しない特殊詐欺のことを言います。

 

 

■それ以外の詐欺の種類

それ以外の詐欺となると無限にあるでしょうが、ここでは一般的によくある詐欺を書いていこうと思います。

 

 

結婚詐欺

結婚詐欺とは、結婚する意思がないのにもかかわらず、結婚しようと餌をまき、相手を騙して金品を騙し取る詐欺のことです。

 

 

お金を返さない詐欺

当初から返す意思がないのに、返すと嘘をついたら詐欺にあたります。金銭の貸し借りはトラブルの元なので、返す意思、返さない意思関係なく貸さない事のほうが懸命でしょう。

 

 

■詐欺にあった場合の対応

詐欺師からお金を返してほしいのか、刑事罰で罰してほしいのか、それとも両方なのかで対処の方法が変わります。刑事罰で罰してほしいのであれば警察に行くことになるのですが、基本的にお金をまず返してほしいと思うでしょう。特殊詐欺以外の詐欺(例:結婚詐欺や知人からの出資詐欺等)であれば、居場所を突き止め、内容証明を送ったり、訴状を送ったりと対応のしようがあるでしょう。しかし、特殊詐欺の場合は電話やネット上で振り込んでしまうことが多いために相手の特定は警察くらいしかできません。特殊詐欺またはそれ以外の詐欺でどのような対応をしていくべきなのか見ていきましょう。

 

 

特殊詐欺は被害回復分配金を求める

振り込め詐欺救済法という法律に基づき被害回復分配金の支払い申請をすることができます。中々、この方法を知らずに何もしない方がいますが、特殊詐欺被害にあったのであれば、まずこの申請をしてみることをオススメします。弊所には行政書士がいますので、申請代理を行う事も可能です。(相談窓口:行政書士福岡法務

 

被害回復分配金の流れ
金融庁サイトより

 

 

居場所と名前の特定

特殊詐欺以外の詐欺では、居場所と名前が分からなければ弁護士も対応しようがありません。民事で訴えてお金を取り戻すにも、内容証明を送るにもまずは住所と名前です。これらの特定をまず急ぐ必要があります。手のつけようがない場合は探偵へと相談しましょう。

 

 

弁護士への相談

居場所や名前が分かっているのあれば弁護士に相談しましょう。あくまでも探偵は居場所や名前等を特定できますが、詐欺加害者との交渉はできません。

 

 

■まとめ

基本的に特殊詐欺なのであれば、被害回復分配金の申請をします。特殊詐欺以外の詐欺の場合は、名前と居所の特定及び弁護士に相談しましょう。私の経験上、詐欺を働く人は1円たりとも自ら返そうとしません。また、不思議と音信不通にはならずに平気で連絡をとってきます。これは、刑事事件にならないように詐欺ではありませんということなんでしょうが、被害者側からすればお金を取られたのは同じです。この時期に相手の居所を掴んでおくことは非常に重要になります。

 

まずは、自分の状況を見て、どのような情報が必要なのか?相談先はどこにしたらいいのか?と検討してみましょう。もし、分からないのであれば弊所にご相談いただけれれば適時相談先をご紹介致します。