探偵がする尾行と張り込みの基本の気

 

こんにちは、福岡探偵事務所です。よく依頼者様から聞かれるのですが、尾行や張り込みをどうやってするのか?という疑問です。ケースバイケースですと言えばそれまでなのですが、ここでは探偵がやる基本の基を書こうと思います。タイトルは「基本の気」になってるじゃんと思うかもしれませんが、タイトル通り大切なのは周辺に気を配ること、そして対象者への警戒に気をつけることという意味でつけております。探偵としても最も大事な尾行と張り込み、これが上手くできないのであれば探偵失格です。

 

■探偵がする尾行の基本

・対象者のどこを見るか

尾行をするコツとして対象者の靴を見るとか聞きますが、私は靴を見ながら尾行をしたことはありません。靴を覚えたり、つけているアクセサリを覚えたりなどはしますが、靴を見ながら尾行をするのは人が多いところでは見失ってしまいそうです。これは個々の探偵によって違うと思いますが、私は普通に対象者を全体としてボヤ~と見ながら尾行をします。もちろん一番やってはいけないことは目を合わせるということで、対象者の前に入るときはスマホなどを触ったりしながら周辺に溶け込むことが必要です。見るのではなく感じるというほうが表現としては正しいかもしれません。

 

 

・車での尾行はどうする?

基本的に対象者の車を尾行するときには間に2台ほど入れて尾行をすることになります。そうすれば前の一台が右左折してももう一台入っている為、すぐ後ろにつくことはありません。ただ、徒歩尾行と大きく違うのは間に入れることによって前の車が黄色でも停車してしまう可能性です。そうなると必然的に自分の車も停車しなければならなくなるので前の車が飛ばすタイプの運転手かどうかも見る必要があります。こちらとしては乱暴でガンガン飛ばしてくれるような運転手が前にいたら最高だということになります。もし、普通の運転手であれば、信号を見つつ二車線であれば対象者の車とほぼ平行に走ったりとする場合もあります。こればかりは、交通状況や車線の数などで見極めていかなければなりません。

 

 

・鞄の持ち方すら変えていく

尾行をするときに対象者の前にあえて入って、浮気相手との表情を撮影したりします。なので、あえてすれ違うという方法をとったりするのですが、そのときに鞄の持ち方を変えたりもしています。肩にかけたり、斜めがけにしたり、手でもったりとするのです。このことにより多少なり雰囲気が変わるので、細かいようですが、そのあたりも気をつけてやっています。重ね着するような季節になれば、服を脱いだり来たりと変える場合もあります。

 

 

■探偵がする張り込みは溶け込みが必要

・木を隠すなら森だという思考

知人に探偵をしていると言うとおもしろ半分に「牛乳にアンパンとか食べるの?」とか「電柱に隠れながら尾行するの?」とか言われます。が、そんなことをしていては対象者の警戒よりも周辺の人に警戒されてしまいます。今時なら変な人がいると写真をとられてツイッターにあげられるかもしれません。笑 探偵の基本的な張り込みは「立ち張り」と「車内での張り込み」の二つになります。これを木を隠すなら森だという考えで目立たなくしていきます。例えば、車での張り込みならコインパーキングに停めるとか、立ち張りならバス停で張り込むなどです。

 

バス停で探偵が張り込む

 

・張り込みも尾行の一部だという考え

稀に張り込みだけしてそこでの出入りを撮影するような調査もありますが、ほとんどが張り込みをしている理由として対象者が現れたら尾行をするためです。ということは、対象者が現れたら張り込み場所よりすぐに動けるようにしておかなければなりません。その為には事前にその道が一方通行ではないのか?とか、大通りに出る可能性が高いのであれば道順を複数考えておくとかしておくことが必要です。そうすることにより張り込みの場所をどこにするのかはおのずと限られてくる事になります。探偵をたくさん雇えば複数ヶ所に張り込みさせることが出来ますが、そのような調査方法は好きではありません。何故かと言うと、ものすごく高額になるケースが多く、3桁万円を平気で超えてしまい依頼者様の負担が半端ではありません。弊所の過去の依頼者様にも探偵に依頼するのを諦めかけてたという人もいらっしゃったので、探偵として調査だけでなく調査方法も的確に考えなければならないと思います。また、自分で調査をする場合も多くの人を巻き込む訳にはいかないでしょうから、この考えで張り込みをすると素人の方でも少しはやりやすくなると思います。

 

 

・小さな所にも気を使おう

服装にも気を使う事が必要です。ほとんどが私服で張り込むことが多いのですが場合によってはスーツや作業着という形で張り込むこともあります。これはドラマっぽい手法ですが、他にも車の駐車にも気をつけなければなりません。上ではコインパーキングに停めたりと書きましたが、そんな都合がいいような張り込みがいつもある訳でもないので、路上駐車をすることもあります。このときに、少しでも斜めであったら少し目立ちます。平行にキッチリ駐車することが周辺の警戒も低くなります。細かいようですが、一つ一つをキッチリやっていくということも張り込みには重要なポイントになるのです。

 

 

・トイレはどうしてるのか?

出来るだけ水分や食べ物をとらないようしているので大のほうは今までしたいと調査中に思ったことはありません。ただ、夏はこまめに水分をとるのでどうしても小のほうは漏れそうになることはあります。どう対処しているかというとペットボトルにしています。汚いと思われるかもしれませんが事実です。笑 一日中、対象者が動かずに張り込みだけの時もありますので、本当に忍耐力が必要です。ずっと張っていますので、暑さや寒さと尿意との戦いでもあります。呑気にトイレに行っていてその間に動かれたら勿体ないですからね。必ずペットボトルは常備しています。探偵として必須アイテムはカメラとペットボトル、これが基本の気なのです。笑

 

 

■まとめ

尾行張り込みというのは探偵の基本の調査となりますし、最も活躍する調査方法でもあります。一番上手になる方法はまず「慣れる」という所にありますが、探偵じゃない人が尾行や張り込みを慣れるということはまずありません。しかも、それプラス撮影もしなければなりませんので、探偵以外の人が証拠を集めるのは難しいと思います。ここでは尾行張り込みの基本を書いていますので、もし自分でやるというのであれば参考にされてみてください。