だいぶ昔の話になるのですが知人などに探偵を始めたことを報告すると危険な仕事じゃないの?と心配されることがあります。探偵はドラマや漫画の題材になりやすく、創作ものですので大げさな描写がたくさんあります。私は探偵以外の仕事のほうが危険度が高く、探偵業は何の危険もないと思います。ただ、度胸もつきますしやりがいも感じます。案件ごとに調査方法を検討し、実行し証拠を得ていくのには失敗は許されません。一度の失敗で依頼者の方に多大な迷惑をかけることになるのです。
■探偵の仕事は危険じゃない
・主な業務は尾行張り込み
探偵の主な業務は尾行張り込みになりますので目立たないのが鉄則です。要するに危険になる訳がなく、危険とは対局側にいます。ドラマなんかでは戦ったりするシーンもありますが実際に戦っていたら警察に捕まってしまいます。(笑)
・聞き込み調査の危険性
聞き込み調査も危険を感じることはありません。対象者の周辺住民などに聞き込みを行う事ばかりなので危険性は皆無です。たとえ対象者に聞き込みを行う際にも特に何かをされるようなことは絶対ありませんので危険ということはありません。
・特殊な調査の場合
さて、問題は特殊な調査の場合です。これは特殊というだけあって案件それぞれに対し調査方法を検討することになります。かなり警戒心が強い対象者がいるのも事実です。しかし、私が身の危険を感じるほどの調査があったかというとありません。他の探偵事務所さんから聞く話ですと、浮気調査をして依頼者に調査報告書を渡し、その報告書を対象者が見て怒鳴り込んできたということはあったそうです。確かに依頼者には感謝されても対象者からは恨みを買ってしまう職業ではありますね。
■探偵は自分で危険を察知する
・ストーカーからの調査
身の危険というより営業停止など行政処分をくらうかもしれない危険性があるのがストーカーからの調査です。私たちはストーカーと知っていて契約を結ぶことは絶対にしませんが、言葉巧みに「お金を貸したので人を捜している」と言われるとそれを信じるしかない状況もあります。ヒアリングをしつつ怪しいと察知すれば断るようにしていますが、それが分かるのは結構大変です。最低でも2時間以上は相談で話を聞いていないと見抜くことは出来ません。
・反社からの調査
少し前に某有名人が反社の余興に出たとかでニュースになっていました。弊所では契約する時に契約相手が反社ではないことの同意書に一筆サインしてもらうことになっています。一般企業であればどこの会社もこのようにして対策はしてると思いますが、自分自身を守るためにも必ずサインをしてもらって調査に入るようにしています。
・長時間の張り込みや尾行
長時間無理な張り込みを続けると対象者ではなく周辺の近隣住民から怪しまれることがあります。通りすぎるときの目線で怪しんでいるかどうかは判断できるので、張り込み場所を移動させたりしながら調査を続けることになります。場所によってはその日の調査を打ち切って別日に調査をすることにしたり、調査自体の方法を変更したるとケースバイケースで対応していくことになります。
■まとめ
今回は探偵の仕事は危険なのか?ということで書いてみましたが如何だったでしょうか?バレないが前提の仕事なので危険とは離れた仕事になります。よっぽど飲食店での仕事や製造業の仕事も方が危険と隣り合わせだと私は思います。火を扱ったり、刃物を扱ったりしますからね。私たちはカメラと体で地道に調査をすることが仕事ですので身の危険は全くありません。ただ、真夏の車内で張り込みをしていると熱中症になる恐れはあります。そういった意味では少し危険なのかもしれません。探偵は忍耐力と集中力が全てなのです。