離婚をとどまるその思い
こんにちは、福岡探偵事務所です。
数え切れないほどの浮気調査をして、その結果を依頼者様に報告してきました。証拠を見て泣き出す人もいらっしゃれば、怒り出す依頼者様までいます。中でも印象的だったのが「離婚する勇気がほしい」と言われていた方です。その言葉を聞いて自分には何ができるのか?と考え直しましたし、浮気をされた側がどうしたら本当に納得できる気持ちになれるのかと考えました。
その依頼者様は素直な方で、離婚をして経済的な面で不安定になってしまうという不安さはあるけれども、それよりも、浮気相手への憎悪とまだ夫と一緒に居たいという気持ちがあるということで離婚まで踏み切れないと言われていました。その言葉を聞いて、依頼者様と対象者(配偶者)には結婚に至るまでの思い出もあるでしょうし、結婚してからも色々なことでぶつかりあったりし、いわゆる夫婦の絆が大きくあったのだと思います。もちろん、この案件だけでなく、他の方全員にそのような夫婦の絆はあるもので、それを浮気という行為で全て台無しにしてしまうという罪ははかりしれないものだと再認識しました。
浮気をした方は、そんなに重いものだとは感じずにやっているのかもしれません。ただ、浮気をされた方としてはたとえ誠心誠意謝罪されたとしても許されるものではないでしょう。また、慰謝料という形で平均より多く貰ったとしても許すことは出来ませんし、キズが癒えるわけではありません。
そして、離婚に踏み切れない一番の理由として挙げられていたのが、離婚をして浮気相手と夫が一緒になるのが許せない。浮気相手が幸せになるのが許せないということでした。幸せになるのが許せないと思うと同時に、浮気相手に少しでも不幸にさせたい心理になるようです。その一つの方法として慰謝料請求という選択肢があるのですが、それで納得できる方は少数です。どうにかして、会社を辞めさせたいと思う方や、周りに吹聴して不幸に追い込みたいと考える方もいます。私に、このような事をして浮気相手を追い込みたいのですがどうですか?と聞かれても、立場上、是非やってみてくださいとは言えませんし、弁護士に相談したとしても似たような事しか言われないでしょう。
依頼者様が心から報われるような形が一番望ましいのですが、合法的な形で「仕返し」しても納得できるという方法はありません。仮に違法な手段をとって、会社を辞めさせた所で本当に納得いくのでしょうか?手を挙げてしまえば一時的にスッキリはするかもしれませんが、それで納得できますか?合法的な手段をとったとしても、違法的な手段をとっても、心からスッと納得できる結果が得られるとは私は思いません。それであればリスクをとって違法なことをするよりも、合法的に慰謝料を請求した方が良いと私は思います。
言い方悪いですが相手から金を取るということが法律で許された方法なので、それを最大限に活用するしかありません。名を捨てて実を取るとは少し違いますが、とことん慰謝料を請求してしまうのが一番だと思います。減額請求とかしてくるかもしれませんが納得できなければ「では裁判します」という態度でいいでしょう。裁判をすることは合法的な行為なわけですので、本当に裁判してしまえばいいと思います。違法な手段をとるよりも、合法的に手続きをとっていったほうが相手はどんどん追い込まれていくというのが私の考えです。つけ込まれるスキは与えるよりもいい方法ではないですか?そのように考えて言ったら少しは離婚をする勇気がうまれるかもしれません。