福岡探偵事務所の問い合わせの中に「夫から浮気を自白されたので証拠をとってほしい」との相談がちょくちょくあります。一方で夫から浮気を自白されたので証拠は不要と考えられる方もいます。法律的には浮気の自白は証拠になりますので調査が不要という考えも間違いではありません。しかも、自白はかなり強い証拠になりますのでこちら側にとってはありがたいです。しかし、よく考えてみてください。何故自白したのか?ということを。今回は夫から浮気に自白をされた場合にどのような対処をすべきなのかということを教えたいと思います。
■浮気の自白をした理由
・良心の呵責からの解放
単なる良心の呵責から心が苦しくなって自白するというケースです。ただ、私の経験上はこれはあまり聞いたことがありません。探偵に相談する段階で良心の呵責うんぬんかんぬんという話は出てきません。良心の呵責から昔の浮気を告白するということは逆に現段階で浮気をしている可能性は低いとも考えられます。
・浮気相手と一緒になる為
浮気相手の女性と結婚したいと思っている為、正々堂々(?)自ら浮気をしていることを打ち明け離婚をしたいと言う人もいます。ここまでになると既に夫は浮気相手にゾッコンで聞く耳を何ももたないでしょう。たとえ離婚したくないという事を伝えても勝手に家を出て行く人もいるくらいです。「俺が浮気相手を守らなければ」という謎の正義感に酔っています。私の経験ではこのケースが一番多いです。
・浮気相手とのトラブル
これもよく聞くケースです。夫は浮気相手と別れようと考えているのに浮気相手の女性が別れたくないと言いトラブルに発展するという場合です。こうなってしまうと浮気相手の女性も感情的になり家に行くと言い始めたりするようです。職場に訪問したり、電話を何回もかけたりと。一種のストーカー行為をされるため、結局は妻にバレるので先に自分から説明しておこうという自白です。
■浮気の自白を上手に使おう
・口頭だけの自白
急に口頭で浮気を自白された方が多いかと思います。わざわざ手紙にして「私は浮気をしました」など書いてくる人はいないでしょう。冒頭でも書いた通り浮気の自白は証拠になるんですが、口頭だけの自白であれば後で言っていないと言われればそれまでです。要するに自白したからといってそれのみの証拠で弁護士に依頼をしても厳しい戦いになるということです。自白しているときは「誠意を見せている自分」に酔っぱらっているのでいいのですが、慰謝料や財産分与などの話になるとコロっと変わって「浮気の自白なんてしていない、証拠を出せ」と言うのも珍しくありませんからね。
・書面化するのが一番いい
不貞行為の自白を書面化するのが一番手っ取り早い方法です。これにも問題があり、いざ書面化してサインしてと言ったらしないということもあります。書面化することに合意を得たら「署名、押印、日付」の3つはしっかり書いてもらうようにしましょう。
・音声で残す
最近ではスマホで簡単に録音できるようになっているので証拠として残しやすいです。しかし、いきなり自白されても録音するタイミングを逃してしまうということもあるでしょう。期間をおいて準備をしてもう一度自白させるという方法もとれます。ただ、勘のいい人だったら何か怪しいと感じ取り自白しないということもあるようです。また状況によっては音声の証拠が違法性が高いと考えられ裁判で否定されることもあるようです。
・探偵に依頼して証拠を撮る
自白されたのであれば浮気をしていることは間違いありません。一般の依頼者のように「もしかしたら浮気をしているかもしれない」という状況ではないので、あとはタイミングさえ合えば証拠はとれます。何度も書いていますが自白したとしても後日手のひら返しをされるかもしれません。また、自白したとしても相手の女性の情報までペラペラ喋る人はいません。相手の女性から浮気の慰謝料など請求したい場合は名前や住所が必要になる為に結局は探偵を雇う人も多いのです。
■まとめ
本日は「夫から浮気の自白をされた妻たち」というタイトルで書いてみましたが如何でしたでしょうか?簡単にまとめると「自白は証拠になる」「自白なんてしていないと手のひら返しをされることもある」「証拠を必ずおさえておく」ということです。
弊所では「合意書作成」と「証拠集め」どちらともすることが出来ます。もし、浮気をしたという書面にサインをしてくれそうであれば合意書を作成し先に交渉してみるのもいいでしょう。ただ、相手の女性の情報がほしいということであれば警戒される前に先に調査をしたほうがいいと思います。合意書を書いてもらうという行為自体が相手方に警戒心を与えるからです。