人探し・所在調査をしたい

 

お金を貸した人の居場所を突き止めたい、昔の恩師を探したい、家出人を発見したいという場合に利用される人探し・所在調査。中には産みの親を探し出してほしいという依頼も珍しいことではなく、探偵業務の中でも浮気調査の次に多い調査になるのではないでしょうか。一般の方では人探し・所在調査全てを一括りにしてしまいがちですが、前提として「子どもが家出をしてどこにいったか分からない」という調査と「彼氏にお金を貸したけど急に連絡がとれなくなり自宅も行ったことないので居住先を特定してほしい」という調査では根本が違います。どのような情報があったらいいのか、何を準備していればいいのか、オマケとして自分で調査する方法はないのかということを書いていきたいと思います。

■債務者や昔の知人等を探すには

探偵に依頼する中で一番多いのがお金を貸したけど返してくれないので相手の居場所を突き止めてほしいという事です。その他には昔お世話になった人を探してほしいとか産みの親を探してほしいとかという理由です。目的は違うにせよ、これらには共通点があります。それは、相手が身を隠そうとしているという訳ではないという事です。単に自分が住所を知らないのでどうしようもないという事が前提になります。ただ、債務者を探してほしいという中には、知っている住所に行っても既にいなかったというケースもあります。その場合の探し方はまた若干違う方法になっていきます。

 

債務者探し

 

事前情報がモノをいう

名前・生年月日・出身学校・出身地域・趣味・勤務先等、情報はあればあるほどいいのは言うまでもありません。もし、住所は分からないけど勤務先は知っているということであれば張り込みをして尾行をするのが一番間違いがないでしょう。出身地域は分からないけど出身中学校は聞いたことがあれば校区を絞る事が出来ます。そこから、その校区内で同じ姓の住所を調べて聞き込みを行うことにより発見できることもあります。また、フルネームから住所を特定できる場合もありますし、最近はSNSで情報を公開している人も珍しくありません。ただ、最近問い合わせで多いのはLINEのみでのやり取りで本名も知らないという場合です。人を探す場合は名前は最低限知っておかなければ調査はかなり難しくなるでしょう。

 

 

恩師や昔の知人を探す

恩師や昔の知人を探したいという場合は20年~40年以上経っているということも珍しくなく、必然的に情報も古いものになります。探偵事務所によっては依頼すら断られることもあるでしょうが弊所では条件を付けて受任する事にしています。私の経験上ですが情報が古いというのはどうしようもありませんが、情報自体を間違って探偵に伝えてしまうことも多発してしまいます。昔の記憶なのであいまいな情報も多く、情報収集をしても中々結果が出ないこともあります。最低限ほしいのは名前と大体の年齢です。他にも実家が大体このあたりだったと思うとか、家族構成や出身校も分かれば発見率は高まるでしょう。

 

 

債務者を探してほしい

債務者を探してほしいというケースでは「彼氏や彼女にお金を貸した」「知人にお金を貸した」「あまり仲良くないけどお金を貸した」というパターンがありますが共に自宅を教えてもらっていない事が多いです。悪意を持っているのか計画的にやっているのかは分かりませんが、とにかく自宅を頑なに教えないようにしている事が多いです。しかし、断片的な情報は多く、大体の居住先や名前、年齢などは分かるということもあります。また、知人にお金を貸している場合は勤務先が分かっていることも少なくなく、名刺を持ってきて下さる依頼者様もいます。このようにお金を貸す仲程度ではある訳ですので情報が全くないということはありません。

 

 

弁護士照会の活用も視野に

弁護士照会とは携帯番号や車のナンバーなどから住所を特定するものです。単に、昔の知人や恩師を探したいという場合はこの弁護士紹介は使えません。慰謝料請求や貸したお金を返してもらう等といった権利義務がある場合のみです。住所を特定すれば内容証明や訴状を送ることが出来る為に弁護士に与えられた特権というものです。じゃあ、弁護士照会は魔法の杖かと言えばそうではなく、情報を開示してくれる会社が任意で判断するものとされています。強制力がないということですね。なので、ある携帯会社は開示請求に応えてくれるけど、別の携帯会社は開示請求をしてくれないということもあります。また、弁護士照会だけをする弁護士はいませんので、相手を訴えるレベルのみに活用する事になります。

 

例えば、浮気調査をしていて相手の携帯番号+不貞の証拠があるというケースだと弁護士に依頼すれば浮気相手の住所が判明する可能性はあります。貞操権の侵害で相手を訴えたいと思ったときは彼氏が使用していた車のナンバーから住所を特定することが出来るかもしれません。弁護士照会も万能ではありませんが限られたケースでは有効に活用できます。

 

 

■家出人などの人探し・行方調査

さて、上の人探しより難易度が上がるのが家出人などの人探し・行方調査です。探偵が所在を明らかにする為には情報収集や聞き込み調査をして明らかにするわけですが、この家出人などの人探しは情報収集が役に立つことが少なくなります。そうなってしまうと今ある手元の情報が全てになり警察などの協力を得る事も重要になってきます。

 

 

捜索願を出しておく

警察が積極的に捜査をする事期待している訳ではなく「一般家出人」として警察のデータベースに登録してもらう事が目的です。捜索願を出すと「特異行方不明者」(事件や事故に巻き込まれて行方不明になっている場合)と「一般家出人」(単なる家出)と分けられることになります。特異行方不明者に分類されれば積極的に捜査を行ってくれるでしょうが一般家出人ではそうはいきません。ただ、上記に書いている通りデータベースに登録されるため、警察がその行方不明者を発見した場合に「〇〇のコンビニで見かけました。」とのような連絡が入ります。その情報を元に探偵が捜すということも出来ますので捜索願は出しておくべきなのです。

 

 

捜索願の他の重要性

データベースに登録してもらい警察が発見したら情報を得られる事の他に、探偵の立場としては捜索願をどこの警察署に出して何て言う警察が対応したかという事実を知っておきたいのです。というのも、実務上聞き込みを行うと警察に届出済みかどうか聞かれることもあります。その時に堂々と問い合わせてもらっても構いませんと言えるのと言えないのとでは相手方の対応も違うでしょう。個人情報に敏感な時代だからこそ正しい順序を踏まえて人探しする事が発見率が高まることになるのです。

 

 

■人探し・所在調査の相談事例

人探し調査での相談事例をいくつかご紹介させて頂きます。

 

 

恩師・昔の知人を捜してほしい

相談者:60代男性
依頼内容:昔お世話になった方を探してほしい。名前と昔住んでいた大体の場所は分かるが、かれこれ30年以上前の情報になる。

調査結果:名前より情報収集を行い、現地調査を行った。残念ながら昔住んでいた場所にはいなかったが幸いその付近は長年居住している人ばかりだった。なので、聞き込みをするとその人物が昔住んでいたことと、どこあたりに引っ越したかという情報を入手することが出来た。さすがに詳細の情報まで知っているひとがいなかったので、そこから大体の住所に行き情報収集及び現地調査を行ったところ発見に至った。

調査料金:45万円

 

 

浮気相手の住所を特定してほしい

相談者:30代男性
依頼内容:妻の浮気相手の住所を特定してほしい。名前と車の車種は分かるがナンバーは分からない。

調査結果:フルネームより同姓同名の情報が一致したので現地調査を行った。すると、同じ車種と色の車が駐車されており裏取りをしたところ間違いないことが分かった。

調査料金:22万5千円

 

 

債務者を捜してほしい

相談者:30代女性
依頼内容:お金を貸している彼氏と急に連絡がとれなくなった。実家に住んでいると言っていたが福岡のどこか程度しか分からない。

調査結果:苗字より情報をピックアップし、どこで待ち合わせることが多かったのかを聞き、推測し絞っていく作業をした。その結果複数件まで絞ることが出来、結果的に特定することに成功した。

調査料金:22万5千円

 

 

■福岡探偵事務所の調査方法

他の探偵事務所様では現地調査を行わずにデータのみを渡すという形式をとっていることも多いようです。しかし、弊所では現地に行き聞き込みや現地確認を行う方法をとっています。というのも、情報収集の情報自体が少し古い場合もありますので少し前まではそこに住んでいたけど1ヵ月前に引っ越したという事も起こり得るのです。弊所の考えとしては、依頼者の目的は会う事であったり債権の請求であったりする訳ですので、前住んでいたところがそこだったいう情報でなく、生の情報を届けるべきだという認識です。

 

 

調査料金はどのくらい?

大手の探偵事務所になると200万円以上するのが平均のようですね。弊所では調査基本料金+報酬金という形式をとっております。大体の平均は7.5万円~45万円(報酬金含む)くらいを目安にして頂けたらと思います。あとは情報量や調査方法で前後しますので詳しい見積もりは問い合わせ下さい。

 

 

■自分で調査をする方法

自分でやるのは限界があるとは思いますがSNSを活用するのが一番ではないでしょうか。フェイスブックなどで対象者の名前を検索し、「山田太郎」だけでなく「taro yamada」などで検索するとヒットするかもしれません。それに勤務先などが書いてあるのであれば勤務先から尾行して自宅を突き止める事も出来ます。ただ、後は尾行できる能力があるかどうかが問題ですし、顔見知りの人物なので遠目でも「あれ!?」となるかもしれません。とりあえずは探偵に相談してみるほうがいいとは思います。

 

 

■まとめ

今回は人探し・所在調査を探偵に依頼する方法について書きましたが大体のイメージは掴んでもらえたでしょうか?何よりも大事なのは事前情報だということです。「こんな情報を探偵に伝えても役に立つはずない」と思わずに知っている情報は全て探偵に伝えてもらえたら助かります。調査料金がどの程度かかるかもその事前情報からどのレベルまで情報収集するかで変動しますのでまずは問い合わせて頂くことが早いかと思います。まずは依頼しないとしても相談だけで思わぬ発見があるかもしれません。